ロシアのエリートの中で洗脳されていない人たち、金のある人たちは、沈みゆく船から降りている。
プーチンの盟友チュバイス特使も要職を捨てて出国した。
チュバイスは現代ロシアの主要な立役者であり、今は逃亡中の身だ。
1990年代、自由主義経済学者チュバイスがロシアの民営化を画策した。
彼は意図的に、透明性のない方法で民営化を行い、
政権から多大な恩恵を受ける金持ちをたくさん作り出すことに成功した。
こうしてオリガルヒの財産が作られてきたのだ。
彼らは、皇帝が欲しかったのだ。彼らの利益と保守のために。
そこで彼らはプーチンを選び、彼を担ぎ上げた。
2010年代、チュバイスは「スプートニクとポグロム」のような民族主義的なメディアに資金を提供し、
「ロシア人のためのロシア」の建設を提唱。
チュバイスは、今のロシア政治、プーチン主義を構築した立役者だ。
その責任者が今逃げ出した。チュバイスはロシアがもう終わりだと知っているからだ
ロシア与党の国会議員は、すでに許可なく国外に出ることはできない。
禁止される前に脱出した者だけが、今、海外で安全なのだ。
他の者はモスクワに閉じ込められている。
もう逃げることは出来ない。
ロシアへの経済制裁は効いている.
クリミア併合は、ロシアの軍需産業に大きな打撃を与えた。
スベルドロフスク州のセルゲイ・ペレストリン工業大臣が認めたように、
戦車生産などウラル地方の工場は2014年直後から部品供給に問題を抱えるようになった。
電子部品やトランスミッションの輸入も、すべてクリミア併合後、ストップしてしまった。
それは、今回の経済制裁で破壊を起こす。
そして、今後ますますロシアに壊滅的な打撃を与えることとなる。
専門家の多くは、ロシア人はジャガイモで耐えられる、そういう経験をしてきていると言うが、
わたしには、現代のロシア人がジャガイモ(例え)だけで耐えられるとはとても思えない。
仮にロシアが勝利しても制裁は続く。