維新全敗、西宮市議補選でも立候補2人落選。
兵庫県西宮市長選と同時に行われた市議補選(欠員2)も27日投開票され、
自民新人の坂本龍佑氏(29)と無所属新人の宮本恵子氏(42)=立民推薦=が当選した。
投票率は41・26%で、前回2018年4月の市議補選(37・49%)より3・77ポイント上がった。
大阪以外で初の公認首長を目指した日本維新の会は、再選した現職に4万票近い差をつけられ完敗。
維新の国会議員は県内で衆院9人、参院3人。
馬場伸幸共同代表は出陣式で「器ができた。これから兵庫で有言実行の政治を行っていく。
いよいよそういうタイミングがやってきた」と力を込めた。
昨年の衆院選で比例復活を含め、県内で擁立した9人全員が当選した勢いに水を差された。
維新の看板だけでは勝てないことが浮き彫りとなった。
夏の参院選を見据え、全国区政党を目指す維新にとって、大阪以外での公認首長は悲願だった。
党大会で採択した活動方針にも「近畿圏で公認首長の誕生へつなげることこそが、
維新の改革を国民に示す最短距離」と記した。
しかし、こうした考えが、「党勢拡大に市長選を使うべきではない」との批判を招いた。
自民系市議は「自民に対する野合批判もあるだろうが、
維新人気を背景にした党勢拡大に嫌悪感を抱く人も同じくらい多いはず」と嘆き節。
周辺からは、馬場代表の資質を問う声が。
関係者の中には、選挙前に「嘘ついて何が悪い」発言に、馬場代表が戦犯だとの声も。