政治・経済、疑問に思うこと!

より良い日本へ願いを込めて。

露アルミ大手ルサールが異例の「反戦声明」

ブチャ虐殺調査要求と紛争早期終結を求める。


ロシアのアルミニウム生産大手「ルサール」のベルナルド・ゾンネベルト会長(オランダ国籍)は7日、

ウクライナ・ブチャの民間人虐殺についての調査や戦争の早期終結を求める声明を発表。

ブチャの残虐行為が報じられ、同社が衝撃を受けたと説明。



侵略側ロシアの名指しこそ避けたが、

「兄弟殺しの紛争の早期終結を望む」「この犯罪は徹底調査されるべき」

「実行犯の厳しい処罰を求める」と訴えた。

ロシアの企業がコメントするのは異例だ。

ルサールは5大陸で事業を展開する多国籍企業。世界3位(シェア6%)のアルミ生産を誇る。

創業者でロシア人のオレグ・デリパスカ氏は「アルミ王」と称されるオリガルヒ。

1990年代のエリツィン政権下で、ビジネスを拡大させてきた。

プーチン政権発足当初は「微妙な距離」が指摘されていたが、プーチンの権力基盤が盤石になるにつれ、

従順になったという。



EUはデリパスカ氏を「プーチンに近い」として制裁対象にしている。

デリパスカ氏は侵攻直後から「早期停戦」を訴えているが、

ゾンネベルトの会長声明は企業として「戦争終結」を求めている。

「非人道的な戦闘が激化する中、世界に展開する企業として声明を出し、

プーチン政権と一線を画す立場を強調。

後に続く企業が現れるのか。