サンデー・ジャポンMCの一人太田光が、「ロシアにも正義がある」と発言して、
批判が止まない。
そんな中、先日の番組で、サンデーモーニングプロデューサの黒岩亜純(53)氏が.太田を擁護。
「悪と言った場合に、ウクライナは善なのか。ウクライナ兵だってロシア兵を殺している。
これを善と言えるのかどうか」とし、ウクライナがロシア人を殺しているのに正義はないと断じた。
その上で「悪としてしまうと思考が停止してしまう。
悪とすれば分析もできなくなる」と持論を展開。
悪を分析している人は沢山いる。
橋下専制同様、禅問答のような論理に持ち込み煙に巻く。
逆に言えば、善と決めつけてしまっても志向が停止してしまう。
要は、この世の中には善も悪もないということになる。
だとすれば、彼らがプーチンを擁護するのは納得する。
彼らの中には「どっちもどっち」が植え付けれれているのだ。
だから、プーチンを擁護する。
その前に、太田が「殺人者も悪と決めつけてはいけない」と話し、
出演者のデーブスペクター氏が東大の入学式で話した、映画監督の河瀨直美の演説を否定したが、
太田は良く分かると理解を示した。
太田は全くズレていない。河瀬監督と同じ意見なのだ。
人を殺すことは本来合ってはならないが、攻撃をされれば抵抗するのは当たり前だ。
彼らは、ウクライナ人はプーチン率いるロシア兵に黙って殺されろと言っているのと同じだ。
こんな話が公然と日曜日の昼前に放送されている。
ウクライナの人が見たら、彼らは完全に敵だ。
恐ろしい話だ。
私は真逆だと思う。
殺人は悪から始めないといけない。
人を殺してはいけない。
ただ、偶然とか正当防衛とか、そういう時には情状される。
太田の理論で行けば、たかが裏口入学をでっち上げられただけで怒るなよということになる。
「それは父親」がと言うのだろうが、だったらウクライナの人たちも多くの肉親が殺されている。
太田らの頭は、この緊張状態をとらえきれず、たとえそれが非論理的なものであっても、
あらゆるこじつけを総動員する心理状態になっている。
だから「信じられないくらい馬鹿げた言い訳」をしてしまう。
特にその不協和が自己アイデンティティを傷つけるようなものであると、
人の頭はそれを神聖化するから、そこから抜け出せない。
ウクライナでのプーチン率いるロシア軍の非道なやり方についての意味不明な言い訳や説明で、
プーチンたちのやったことにはちゃんと根拠があるんだとプーチンを擁護して、
プーチンと同類の自分たちを納得させている。
彼らが崇高な宗教に入信していて、殴られても殺されても絶対に抵抗しないというのなら否定しない。
しかし、太田は、死刑制度について「あってもいい」という見解を示している。
それほど崇高なものは持ち合わせていないようだ。
そういう人たちに限って「多様性」などの言葉を多用する。
多様性と侵略や非道な行為を同列に並べる。
矛盾だらけの狂気だ。