21日、通称「アゾフ連隊」のカレン部隊を指揮するコンスタンチン・ヘミチェフ隊長は、
「マリウポリでは苦戦を強いられている」と劣勢を認めた上で、
「アゾフ連隊は数千人規模のロシア軍を撃退している」と主張。
元駐ウクライナ大使の角茂樹氏は、
当時、アゾフ大隊のトップが白人至上主義者だったなどとうわさされたのは確かだ。
ウクライナ政府は14年秋に正式にアゾフ大隊を国家警備隊として内務省の傘下に置いたが、
その時に彼を辞めさせ、政治的・思想的な色合いを取り除いた。
米議会でもアゾフ大隊に訓練などの支援をすることが適切なのか議論されたことはあるが、
支援を続けてきた」と説明。
ウクライナは、2013年11月21日にビクトル・ヤヌコビッチ大統領がEUとの連合協定への署名を拒否。
「ユーロマイダン」で知られる組織的な政治運動は、EUとの緊密な関係とヤヌコビッチの退陣を要求。
2014年2月に最高潮に達し、ヤヌコビッチとその政権を退陣させた。
しかし、ヤヌコビッチと彼の地域党を支持する伝統的地盤であるウクライナ南部の一部のロシア語話者は、
この革命を認めず、ロシアとの緊密な関係を支持して抗議を始めた。
クリミアではウクライナを離脱してロシア連邦への加盟を支持する様々なデモが行われ、
2014年クリミア危機へとつながった。
ウクライナ領土のクリミアがロシアの軍事介入を経てロシアに併合され、
プーチンは、その是非を問うクリミア住民投票は実施したが、国際的に批判され制裁を科すことになった。
ドネツィク州とルハーンシク州での抗議行動は、
武装した親ロ派分離主義による反乱(ドンバス戦争)へと激化。
2014年半ば以降は、ハルキウ、オデッサ、キエフ、マリウポリなどドンバス戦闘区域の外側にある都市が、
ウクライナ統一組織を標的とした爆撃に見舞われた。
ウクライナ南部と東部にわたる統治を維持するため、政府は「テロ対抗作戦(ATO)」を立案し、
この騒乱を鎮圧するべく軍隊を派遣した。
アゾフ大隊設立の背景には、2014年2月から4月にかけてハルキウでも激化していた、
ウクライナでの親ロシア派騒乱がある。
2014年11月以降はウクライナ国家親衛隊の東部作戦地域司令部の第12特務旅団の中の、
アゾフ特殊作戦分遣隊(通称: アゾフ連隊)となっている。
2014年の親ロシア派騒乱時に、2月末からハリコフの庁舎ビル(RSAビル)等を、
親ロシア分離独立派が占拠しはじめ、これに対抗する親ウクライナ政府統一国家支持の勢力として、
地元側の自警団として機能した「東部中隊」が結成された。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が発表した報告書によれば、
ロシア側とウクライナ側の双方の勢力の一部が暴行、略奪、レイプ等の犯罪を行っているとされ、
戦場だけでなく住宅街での民間人への暴力行為も報告されている。
OHCHRによれば、2014年5月、SBUの命令で行動していると主張するアゾフ大隊の隊員が、
ザポリージャ地方で犯罪を行ったとしている。
その行為はゼレンスキー大統領も認め謝罪している。
その後、アゾフ大隊はウクライナ正規軍の一員となり、キエフで募金活動を行うなど、
ウクライナ国内で社会的福祉事業にも従事している。
最近では、子供達やティーンエイジャーに対してオープンブートキャンプを実施している。
2月には、戦時下のマリウポリで市民に銃の扱いなどを講習した。
先日も記したが、戦争は殺し合い。相手を殺さなければ自分が死ぬ。
市街戦になれば、日々その恐怖と戦わなければならない。
明日、いや直ぐに死ぬかもしれない。そういう状態になった時、人は冷静ではいられない。
米軍もイラクで同様の行為をした兵士もいた。
過去の日本も同様。各国にそういった兵士はいる。戦争とはそういうものだ。
「略奪」とか、メディアが大々的に取り上げるが、
相手を倒したら相手のものを奪うのは戦争では当たり前の話だ。
相手の武器を奪って使用する、相手の食料を奪って食べる。
恐怖との戦いに欲求を満たす行為は繰り返される。
平々凡々と生きながら死を向かえるのと、昨日話していた戦友が消息不明で、
さっき話していた戦友が隣で死ぬ。
そんなことが日々繰り返される。
おかしくなるのは当たり前だ。
笑いながら人を殺せる奴だけが戦場での平常心を保てる。
でも、そいつも当の昔におかしくなっている。
人を殺し、いたぶるのが快感になる。
猛獣の本能が向き出しになる。
だから、戦争や紛争はあってはならない、無くさなくてはいけないのだ。