仮想通貨の価格下落が加速している。
5月10日、ビットコイン価格が急落し一時400万円を割った。
11月に付けた直近の高値747万円から半年間で49%下落。
12日、ビットコインはさらに値を下げ一時370万円となった。
ドル建てでは、一時3万ドルを割った。1日で8.4%下落した。
ビットコインは3月に590万円まで値を戻した後、500万円前後で推移していた。
ところが5日から下落が始まり、10日には下げが加速。
今回は初めてドル建てで前年の安値を割り込み、市場のムードは悪化している。
下落の要因の1つといわれるのが、ステーブルコインのテラUSD(UST)急落だ。
テラは95%以上の激しい下落となった。
もともと仮想通貨時価総額でトップ10に入る人気コインだったこともあり、周辺への影響は大きい。
韓国のソウルに本社を置くテラフォームラボの仮想通貨「ルナ(Luna)」の、
時価総額4兆円が一夜で価値ほぼゼロになり、吹き飛んだ。
恐ろしい話だ。一緒に飛んだ人も相当数いるだろう。(合掌)
一夜にして壊滅というのは、いかに変動が大きい仮想通貨においても珍しい。
価格の下落と併せて、仮想通貨ビジネスについても逆風が吹き始めている。
仮想通貨業界の最大手、米コインベース・グローバルが10日に発表した2022年1~3月期決算は、
最終損益が4億2900万ドルの赤字に転落。
仮想通貨の相場低迷で、個人投資家の売買が減少したことが要因だ。
ベネズエラや中央アフリカ共和国なども、ビットコインを法定通貨に採用している。
イーロン・マスクCEOも大量のビットコインを所有しているが、さすがにマスク氏でも打つ手はないのか。
仮想通貨はどうなる。