無礼千万!
メッツが本拠地シティ・フィールドにマリナーズを迎えた一戦。
日本に野球が伝えられてから150年という記念を祝したこの試合は、
「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」と銘打たれ、試合前には、
ニューヨークに拠点を構える日本領事館の森美樹夫総領事の始球式も予定されていた。
だが、始球式は実現しなかった。
場内アナウンスで紹介された森大使はマウンドまで上がったものの、
メッツのマックス・シャーザー投手が投球練習をして、森大使にマウンドを譲らなかった。
シャーザーは森大使が目に入ら無かったという人もいるが、そんなバカなことあるはずもない。
事前に報告され、場内アナウンスされて森大使はマウンドに向かった。
知らないおじさんが自分の方に向かってきたら怪しがるだろう。
ましてやアメリカだ、何が起きるか分からない。
森大使は当時の心境について「正直、あれ?っていう感じだった」と語った。
「メジャーのピッチャーの投げる球をあの距離でみるのはスゴいですよ」と、大人の対応に終始。
また、誘われたらどうしますか。との問いには、
「一番大切なのはみなさんの気持ちを盛り上げることですから」と、大使らしい発言をした。
始球式を行うにはアメリカらしく、球団側と契約が存在する。
契約違反という法的な問題もあり、球団側からの詳しい経緯の説明が必要だ。
大使と言えば国の顔、シャーザー投手が謝罪しても許される行為ではない。