「欧州が火薬庫に」
中国が北欧フィンランドとスウェーデンのNATOへの加盟を牽制。
中国共産党系メディアは欧州が「火薬庫」になると主張。
中国外務省は中国との関係にも影響を与えると警戒。
NATOがさらに北方に拡大することで、ロシアとの紛争が起きる可能性が高まると懸念。
中国外務省の趙立堅報道官は16日の記者会見で、フィンランドのNATO加盟申請について、
「中国とフィンランドとの関係は一貫して非常に友好的だ」と強調。
その上で「NATO加盟申請は当然、両国関係に新たな要素をもたらすことになるだろう」と示唆。
王義中国人民大学EU研究センター主任は17日付の環球時報で、
北欧2国の加盟により「米国が、アジア太平洋地域に注意をさらに向けようとするかもしれない」と分析。
軍事的に高い能力を誇る北欧2国がNATOに加わることで、
米国が「欧州の安全保障に関する(軍事的資源の)投入を減少」できると説明。
中国共産主義青年団系の北京青年報も17日付で、NATOがアジア太平洋地域に、
「陣営対立と集団対抗という『冷戦の害毒』をもたらすことが予測できる」と危機感を示した。