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​ロ国営メディア「恥ずべきほど成果がない」

異例の軍部批判。

ロシアの独立系世論調査機関が4月に実施した調査では、

軍事作戦を74%が支持し、プーチンの支持率も82%だった。

世論調査ではプーチンや侵攻への支持率は依然高いが、

侵攻の長期化で微妙な変化が生じているようだ。



ロシア国営TV局『ロシア1』のトークショーで、

番組司会者のウラジミール・ソロヴィヨフ氏が兵站への不満をぶちまけた。

「我々の兵に何かを届けるのは事実上不可能では。この不満は100回も述べてきた」

氏は補給網に問題がある、前線の兵士に物資を届けるまでに長時間を要していると指摘。

ウクライナ戦線で重要な役割を占めるドローンについても、

生産数の少なさと輸送網の貧弱さが足かせになっている。

「ドンバス地方に何かを持ち込みたいなら、リヴィウウクライナ税関を通す方がまだ早い」と皮肉った。



ソロヴィヨフ氏はこれまでプーチン政権のプロパガンダを積極的に担っている。

デイリー・メール紙は「プーチンの最も有名な操り人形のひとつ」であるソロヴィヨフ氏が、

軍部を「公然と批判しはじめた」と報じた。

ウクライナ政府転覆をねらう『特別軍事作戦』に数日間を見込んでいたところ、

突入から2ヶ月以上が経つ。プーチン太鼓持ちたちでさえ、進展のなさに言い訳が尽きたようだ」と続けた。

軍への怒りを爆発させるのは、ソロヴィヨフ氏だけではない。

番組内にゲスト出演したロシア国家院(下院)のセミョーン・バグダサロフ議員は、

司会を務めるソロヴィヨフ氏の主張に大いに同調し、貧弱な物資補給に怒りを示した。

「国(ロシア)は、戦時中のアプローチに移行する必要がある。馬鹿げた行動はもう十分だ」

番組出演者らはさらに、兵士たちが「昔の装備(旧式装備)」で戦地に送り出されていると指摘。



退役大佐で軍事専門家のミハイル・ホダリョノク氏は16日夜に放映された、

国営テレビの人気討論番組で、言葉を選びつつ侵攻を批判する発言を繰り返した。

ロシア軍には物資も兵力も不足していることから、

兵を総動員しても戦況が大きく好転することはないだろうと予測。

ホダリョノク氏は、戦況に関し「我々は近い将来、米欧の先端兵器を手にした、

100万人のウクライナ兵を相手にしなければならなくなる」と指摘。

「我々には、(前線への投入に備える)予備隊がないのだ」と暴露。

「耳に響きの良い情報」に惑わされないよう呼びかけた。

そして「重大な問題は、我々が完全に国際的に孤立しているということだ。

状況はさらに悪化するだろう」との懸念を示した。

軍出身で野党・共産党のビクトル・ソボレフ下院議員も、最近のネットメディアとのインタビューで、

露軍がウクライナ東部ドンバス地方で目立った戦果を上げられないのは「驚きだ」と述べた。

これまでプロパガンダを積極的に展開してきた戦争特派員のアレクサンドル・スラドコフ氏も、

ロシア軍の糾弾に転じた。

ウクライナ軍を「卑劣」と批判しながらも、ロシア側も「1対1の割合」で村の強襲に臨んでいると、

数の優位をまったく生かせていないと苛立ちを募らせ、

ウクライナ軍を押し返すことはできない」と断言。



‘@ロシア軍への批判が国内から聴かれるようになった。

元々、退役軍人らは今回のロシアのウクライナ侵略には否定的で、反対の意を表明していた。

侵攻の泥沼化で出口を見失うロシアに、国内外から批判が噴出している。

例えば、日本で戦争が起きた時に、総理には当然国のトップとしての責任があるが、

軍事作戦は軍のトップの責任だ。岸田総理が戦争のこと、戦いの仕方を知るはずもない。

ロシアと日本を一概に比べられないが、軍への批判でプーチンの責任を和らげているようにも聞こえる。

また、大変な状況だから国民も総動員でと促す準備か。


SNSでもロ軍に好意的だった専門家の一部がロ軍の戦いぶりに疑問を示し始めている。

ロシア国内からの崩壊が近づいているのか、それを願うが。