経済危機に陥っているスリランカがロシア産原油の供給を受けることが27日、分かった。
スリランカは外貨不足で原油の輸入が滞っている。
一方、ウクライナ侵攻による欧米の経済制裁で、輸出先の一部を失ったロシアは原油が余っている。
ただスリランカがどのように原油代を支払うかは不明。
同国に一つしかない製油所は2カ月以上稼働していなかったが、28日にも製油を再開する予定という。
スリランカの経済危機は、中国などへの対外債務が膨張したところに、
コロナ禍が観光業を直撃したのが主な要因。
4月に対外債務の支払いの一時停止を発表、デフォルト状態だ。
‘@中国が潰しに掛かったスリランカをロシアが救出する構図にも見えるが、
これで、スリランカは中国とロシアの呪縛から逃れられなくなる。
スリランカには中国に近付きすぎるのはよくないと進言したが、聞き入れられなかった。
スリランカは中国を選択し、壊滅の道を選んだ。
日本は人材難の根詰まりをしている。解決する策を持ち得ていない。
インドと目と鼻の先スリランカにソロモン諸島。
中国は着実にアジアに触手を伸ばしている。
オーストラリアも遮断される格好になり、緊張感を増す。
ソロモン諸島対応は米国が遅れたと言うが、日本は何をやっていたのか。
裏を返せばすべては米国頼り。
中国は経済戦争でアジア諸国を取り込もうとしている。
武器、武力のことばかり日本で連日語られているが、経済戦争でも日本は中国に負けている。
文句を聞けば聞くほど、わたしには日本の無力感が広がる。