山口県阿武町が新型コロナ対策の臨時特別給付金4630万円(463世帯分)を、
誤って1世帯に振り込んだ問題で、4月に採用されたばかりの町職員の男性について、
ミスをした張本人という事実と異なる事がテレビで報道されたり、インターネット上で書き込まれている。
名前や顔写真までさらされる事態になった。
いまだ、新人の職員が銀行に書類を持って行ったことは、
新人だから仕方ない、罪に問うべきでないと含みを持たせたような発言も散見される。
中身を知らないで、上司から頼まれて持って行ったのに、罪になるはずもない。
そもそも、もうその話をするべきではないのに、わざわざ生放送で持ち出す輩がいる。
テレビ局は、デマや無実の罪で誹謗する、罪の深さと被害者の気持ちを、なぜ、考えない。
フロッピーもそうだが、確かにフロッピーは古いが、今回の誤振り込みとフロッピーは何の関係もない。
(フロッピーディスクが原因)
頭の悪い連中ばかり集めて、面白おかしく報道しているから、被害者たちはいつまでも苦しむことになる。
男性の父親は「新人のミス」「フロッピー」などという言葉が独り歩きし、
「グル」と言われたことが一番ショックだったと、肩を落としながら振り返る。
息子は「ネット上の中傷を消してほしい」と父親に相談した。
親に心配をかけないよう何でも自分で解決しようとする息子の、初めての頼みごとだった。
花田憲彦町長は5月24日の記者会見で「興味本位と思われるような心ない書き込みもあり、
本人たちが心を病むような状況になり、家族にも大変な迷惑をかけている」と述べ、
デマ、誹謗中傷を止めるよう強く呼び掛けた。
男性の家族は「いろいろなことが書かれているが、早く中傷が消えてほしい」と訴える。
一生懸命やっている人間にとって、あらぬ疑いを掛けられることほど屈辱なことは無い。
(新人職員にも責任はある)
それは、誹謗中傷も同じだ。
真面目な人ほど、その濡れ衣の傷が堪える。
耐えきれず、不幸を招くこともある。
わたしも昔、金銭的なことで疑われたことがある。
疑いは晴れたが、疑った人を許すことは出来なかった。
そして、それは、今でも覚えている。