「世界人助け指数」という国別のランキングがある。
2020年の調査で日本は114カ国中最下位という結果。
社会政策が専門の大沢真理・東京大名誉教授は、
「日本人は人助けをせず、寄付をせず、ボランティアをせず、他人を信頼しない」
‘@日頃指摘していることが指数で証明されている。
悪いことを注意して、注意した方が殴られても周囲の大人は知らんプリ。
メディアは、注意した方を「何で注意するんだ」と叩く。
大沢教授「驚く結果ではありません。
19年に発表された10年分の総括でも126カ国中107位。今回で急落したわけではありません。
「人助け指数」で驚くのは、10年分の総括スコアは23%だったのに対して、今回は12%へ半減した点。
格差社会が続いてきたことが影響していると思います。
世界的に見て、貧困率が高い国、経済格差が大きい社会では一般的信頼が低い傾向がある。
日本社会では、お金、時間、気持ちといろんな意味で余裕がなくて、
人助けに向かう意欲も低くなっていると解釈できるでしょう。
政府による所得再分配の前と後で貧困率がどれだけ下がったかを示す「貧困削減率」という指標があります。
貧困率を測ったもので、経済協力開発機構(OECD)による18年の調査で、
日本は労働年齢人口については再分配の前後で5ポイントほどしか下がりません。
プーチンのウクライナ侵略で「ウクライナに早く降参しろ」と言っていることも同じ気がする。
理不尽に攻撃を受けている方に対して、「ロシアに誤りなさい」「早く負けを認めなさい」「降参しなさい」
正義よりも命だろうという信はある。
だが、当事者が「命を懸けて自由を守る」ということに、誰も反対はできない。
その歴史を経験してきた国へ、そうでない国が押し付けることは出来ない。
自由を奪われ虐げられることがどれほど悲惨なことか。
なぜ、いま「人権」が叫ばれているのか。世界を見渡せば分かりそうな気がするが。
だれも、人が死ぬことを賛美などしてはいない。
平和な国に生まれた人たちには理解できない。
敗戦になり、長年虐げられた経験のある人をそうでない人は理解できないのかもしれない。
なぜ、その矛先がプーチンに向かわないのか、不思議でならない。
そういう人たちは、橋下戦法で必ず「プーチンが悪いんですよ」と一言前置きして、
残り99%は「ウクライナが諦めろ」という話になり、「ウクライナが悪い」かのような話になる。
勝手に侵略した方の方を持っていることに気付いていない。
それが許されるなら、世界はまた領土拡大戦争の歴史に逆戻りだ。
それこそ、プーチンや中国を利することになる。
強盗が入り、妻は売られそうになり、子供も洗脳され次の強盗の一員にされるのに、
戦わないで強盗の言いなりになるのか。
強盗の言いなりになっても、強盗の非道は変わらない。
勿論、一生辱められようが虐げられようが命があった方が良いという考えもある。
しかし、ウクライナの人たちは、一生虐げられ自由を奪われるのなら戦うという選択をしている。
それを、否定することはできないと、わたしは思う。