「自分が出したお金が教団を大きくし、役立つことに誇りを感じることも」
聖本が一冊3000万円。
宗教学者の島田裕巳氏が宗教団体と献金の実態を明かした。
「統一教会に限らず、色々な団体で高額なお金を出す例はある。
私の知り合いで創価学会に一家で8000万円献金したという方もいるので、そういう例はあると思う」
日本中に驚きと悲しみが広がった安倍元総理が凶弾に倒れた事件について、
逮捕された山上容疑者は動機に関して、
自身の母親が破産してもなお旧統一教会に対して献金をしていたことで、
一家離散に至ったことなどを動機の一つに挙げている。
島田氏は「彼らは信じていますから。
その宗教というものが、伸びていくことに対して非常にポジティブに考えている。
自分が出したお金が教団を大きくすることに役立つことに誇りを感じるし、それを目的にもできる」などと説明。
また献金の使途については「おそらく統一教会の場合には、勝共連合とか、
勝共連合系の平和運動と称している政治運動の方に使われているのでは。
大学については世界平和教授アカデミーという組織があり、ここが色々なイベントを開いたり、
学者にお金を出して留学させるなどしている。
そういうところの資金の源が統一教会になったと考えた方がいい」とも。
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体には、政治活動を主とする国際勝共連合、
経済活動を主とする統一グループ、言論・報道における世界日報やワシントン・タイムズ、
学術分野では世界平和教授アカデミーなどがある。
これらについて島田氏は「お金を稼ぐ組織ではないから、資金が必要。
そういうのを経済活動の統一グループと言われるところが担っている」とお金の流れや使途について説明した。
‘@だから、統一教会の関連だからといって、統一教会では無いなどとの戯言は、大きな的外れ。