安倍氏銃撃容疑者を4カ月間鑑定留置。
精神鑑定へ。
安倍晋三氏(67)が奈良市で街頭演説中に銃撃されて死亡した事件で、
山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=の事件当時の精神状況を調べる必要があるとして、
奈良地検が鑑定留置を奈良地裁に請求し、地裁が認めた。
いずれも22日付で、29日が期限だった勾留はいったん停止される。
留置期間は11月29日までの約4カ月間になる。
鑑定留置は専門医が容疑者の精神状況や生活実態、成育歴を調べるため、
勾留を停止して身柄を医療施設に移す司法手続きの一つ。
今後想定される裁判員裁判では刑事責任能力が争点になる可能性があり、
奈良地検は起訴前に精神鑑定の実施が不可欠と判断した模様だ。
山上容疑者は、家庭連合(旧統一教会)」に母親(69)が多額の献金をした、
「団体のせいで家庭が崩壊した」と供述。
団体の友好団体が開いた集会で流れた安倍氏のメッセージ動画を視聴したことで、
「団体の活動を国内に広めたのは安倍氏だと思って、殺害しようと考えた」と供述しているという。
安倍氏を狙った動機には論理の飛躍があるとの見方があるが、わたしにはそうは思えない。
一連の流れを見ていると、山上容疑者の供述と残されている物証に齟齬は無い。
むしろ鑑定留置で山上容疑者が壊されないことを願うのみ。