カルトへの危機意識が低下。
政治家とカルトの癒着問題はあまりに根深く、真相はまだ掴めていない。
それどころか、一部の言論人らからは、「陰謀論だ」「印象操作だ」
「自民党と統一教会の関係が深いとは言い切れない」
「安倍氏や議員は様々な団体と関係があり、家庭連合はその中の一つに過ぎない」等々、
政治家がカルトと接点を持つことの不適切性を矮小化するような発言が相次いでいる。
メディアもそれに乗じたり、もしくは委縮して、問題を報じることに及び腰であったり、
メスが入る動きに話を捻じ曲げて抵抗しようという言動が感じられる。
確かに、「安倍氏は統一教会」だとか、「自民党はカルトに支配されている」など、
自民党と統一協会や日本会議が同一でないことは信じたいし、さすがに誇張だと思いたい。
だが、安倍氏の統一教会に対するメッセージや、自民党と統一教会や日本会議に関係する議員が、
あまりにも多いので、言われても致し方ないとさえ思ってしまう。
カルトの反社会性を考慮すれば、本来、政治家は些細な接点すらあってよいはずがない。
なぜ議員らはカルト団体と仲良くするのか。
近年強くなる一方の「自助・自己責任論」と、それに基づく「合理主義」。
そして、弱者を嫌悪し排除しようとする社会。
手段はどうであれ稼いだ方が勝ち。
法律すれすれでも、黒にならなければ大丈夫。
そういう世界を安倍氏が作り上げて来たのではないか。
だから、なんで母親を攻撃しないで、統一教会や安倍氏を攻撃するのだと力説する。
騙した方より、カルトに騙された方が悪い。
騙される側やそれを擁護する人たちに対する拒否感のほうが強くでる。
「日本には宗教の自由がある。自主的な信仰、その範囲内での自己責任」と、
自己責任性を強調して、カルトに騙された被害者を自己責任で切り捨てる発言をする人もいる。
自民党の石川ナオミ・世田谷区議会議員。
石川議員は統一教会関連団体「世界平和女性連合WFWP」の創立30周年特別講演に出席。
「WFWPの理念は私自身の政策の軸にもなります」と、堂々と統一教会と自信が一体であることを宣言している。