アジアを歴訪中のアメリカのペロシ下院議長が今夜、台湾を訪れるとみられるなか、
中国側は反発を強めている。
ペロシ下院議長はマレーシア訪問後、台湾を訪れる予定で、今夜到着するとされている。
2日には蔡英文総統と会談すると報じられている。
アメリカのブリンケン国務長官は8月1日、中国に対し、ペロシ議長が台湾を訪問した場合に、
冷静な対応を求めた。
ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は、
ペロシ氏の台湾訪問を受け、「中国が数日中にさらなる措置を取る可能性がある」として、
台湾周辺でのミサイル発射や、台湾の防空識別圏への大規模な進入などが考えられると訴えた。
一方、中国は。軍の創設記念日に合わせ、中国人民解放軍はきのう、
「来る敵はすべて葬り去る」とのメッセージとともに、戦闘機やミサイル部隊などの動画をSNSに投稿。
2日、台湾の対岸に位置する福建省南部での民兵の訓練映像も公開。
中国外務省は「ペロシ議長が台湾を訪問すれば必ずや強力な対抗措置をとる。
軍も決して黙って見ていない」と述べ、強くけん制。
共産党機関紙、人民日報系の環球時報の胡錫進前編集長は7月31日までに、
台湾訪問の可能性が取り沙汰されているペロシ米下院議長について、
搭乗機を「撃ち落とせ」と英語でツイート。その後削除した。