7月8日、凶弾に倒れた安倍晋三氏。
亡くなった直後から、安倍氏が演説を行なっていた奈良県・西大寺駅前や、
地元である山口・下関の安倍事務所に設けられた献花台に人が訪れた。
西大寺駅前の献花台に供えられた花は、ボランティアが定期的に段ボールに移し替えて、
トラックに積み込んだ。
その後、「回収された花は肥料になる」(ボランティア)という。
一部近所に配ったものもあったという。
一方、山口・下関の安倍事務所に設けられた献花台。
7月15日、真夏の日差しの中、献花台にはまだ人の列が絶えなかった。
車で遠方から訪れている人もいた。
その日、午後5時を過ぎると青色のゴミ収集車が事務所の裏口にある駐車場に止まった。
すると事務所から出てきた礼服姿の後援会関係者とみられる男性が、
無言で集まった花を収集車に詰め込んだ。
「安倍事務所にあった献花は、事務所から依頼を受けてうちの会社が回収しました。
急な依頼だったので、当日空いていた従業員が回収車を運転して直接引き取りに行きましたね。
お引き取りしたものは、一般廃棄物として他のゴミと一緒に処分させていただきました」
下関市で廃棄物処理業を営む会社経営者が説明。