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安倍氏は、なぜ、そこで演説したのか。

「360度警護が必要になり、安全上問題がある」。


安倍晋三氏(67)が奈良市近鉄大和西大寺駅前で銃撃された事件後、

現場が演説場所に選ばれたことに疑問の声が上がっていたがあまり報道されていない。

他の主要政党は「選挙カーが置きにくい」などの理由で、同じ場所での応援演説を見送っていた。

なぜ、安倍氏は、あの場所で演説することになったのか。



党幹部らの演説場所は通常、陣営側が場所を決め、警察に報告。

その後、警察が警察官の配置や交通規制などの警護・警備計画を決める。

本来安倍氏自民党新人の松山三四六候補の応援のため、8日は長野入りするはずだった。

しかし、週刊誌で、松山氏の過去の女性スキャンダルが出たせいで、安倍氏は長野入りを取りやめ、

急遽奈良入りを決めた。

場所は近鉄大和西大寺駅の北口。


(箱に立つのが敷きなようだ)

演説場所となったのは、四方をガードレールで囲まれた約50平方メートルのエリア。

360度を見渡せる場で、背後には交通規制が難しい幹線道路が通っている。

北向きには約100メートルにわたって両側に歩道があり、人の出入りが多い近鉄百貨店などもある。

大規模な動員はかけなかったが、聴衆は約350人に上ったという。

この場所では、自民党の茂木幹事長も6月25日、安倍氏の時と同様に360度開けた状態のまま、

路上から応援演説を行っている。聴衆は約150人で、トラブルはなかった。



安倍氏は同28日にも同駅前で応援演説をしていたが、場所は駅を挟んだ南口だった。

路上から行ったが、背後は選挙カーでカバーされていた。

事件が起きた場所ほど人通りは多くないとされ、8日には利用されなかった。

立憲民主党の関係者によると、ことし4月に泉健太代表が同じ場所で演説したいと申し出ると、

警察から「後方の警備が難しい」と指摘され、断念。

そのため泉代表は、少し離れた場所で演説。

警察から車の上で演説することや、車を防弾パネルで覆うことなどを要望されたという。

自民党立憲民主党のような警護対象者がいない他の政党も、この場所での演説は注意を払っていたと言う。

日本維新の会は、およそ150メートル離れた場所で演説。緊急時に使える車を用意していた。


(これが売り)
共産党は同じ場所を使ったものの、市の許可を得てガードレールをずらして選挙カーを乗り入れ、

その上で演説を行った。

車上では、党の警備スタッフが市田氏らを守っていたという。

‘@他の党は、安全も考慮しながら選挙カーに拘っていた。

警察は安倍氏陣営に立民などと同様の注意を指摘しなかったのか。

それとも、安倍陣営は警察の注意を無視して演説に及んだのか。

普通に考えれば陣営にはしていたはずだ。

そうでなければ警察の手落ちになる。

逆はあっても、立民にして自民にしないはずはないだろう。

茂木幹事長の時に面倒くさいことしないで「立ってここでいいよ」と言ったのかも知れない。

それを安倍氏も見習って同様に演説した。

あくまでも憶測だ。


(後ろガラ空き)

安倍氏参院選の遊説で奈良県に入ると自民党側から奈良県警に連絡があったのは、

事件前日の7月7日昼ごろ。これを受け県警は警護警備の検討を開始。

同日夕方には、「奈良市近鉄大和西大寺駅北側で」、「ガードレールで囲われた地点で」と、

複数回にわたり具体的な場所の連絡が来たという。

同じ場所では、6月25日に自民党茂木敏充幹事長が演説を行っていた。

このため県警は茂木氏の時に策定した「警護警備実施計画」を基に計画を作成。

茂木氏の時より聴衆が多く集まると見込み、配置する警察官をわずかに増やしたという。

茂木幹事長の時には「ガードレールに囲まれ、不審者が容易に近づくことはできない。逆に安心だと思った」

と別の陣営関係者が明かすように、このときの成功体験が安倍氏の演説に影響したようだ。

自民県連幹部は「銃撃リスクは想定すらしなかった」と話した。

少なくとも自民党が他党よりも危機管理が薄かったことが垣間見られる。

国民に自助を強く求める自民党が自助の意味を理解していなかったようだ。



あってはならないことだし大変なことが起きたのは事実だが、騒ぎ過ぎ。

完璧に守ることなど土台無理。

そういう人間をつくらないのも政治家の役目。


(自民護衛、ヤジには敏感だが銃には鈍感)