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​日本製鉄「重篤な事案」と遅い謝罪。

日鉄君津、シアン基準超過39回、新たに判明。

日本製鉄東日本製鉄所君津地区(君津市)から有害物質シアンが流出した問題で、

同社東日本製鉄所は8月18日に千葉県庁で記者会見し、谷潤一所長らが謝罪した。



千葉 君津 水路で魚大量死 製鉄所から化学物質含む液体流出

最初に発覚したのは6月18日。敷地東側の排水口から生産工程で使用する脱硫液が漏れ出し、東京湾に流出。

翌19日には敷地南側の排水口からも漏洩し、水路とそこに繋がる小糸川の河口付近が真赤に染まり、

水面に魚が浮いた。



川の水を検査すると猛毒シアンを検出。

続く20日には、敷地東側の別の排水口からも排水基準を大きく上回る、

1リットル当たり0.6ミリグラムのシアンを検出。

7月に入っても、シアンが東京湾に流れ出ているのを確認。

市が確認したところ、製鉄所の近くの水路およそ2.7キロが赤茶に染まる事態になっていた。

シアンは人間の体内に入ると呼吸困難に陥り、 数秒で死亡する強い毒性を持つ。

致死量は0.06 グラム。千葉県は排水基準を、1リットル当たり0.1ミリグラム未満と厳しく規制している。



今回新たに判明した「16排水口」から検出されたシアンと全窒素の排出基準超過については、

2017~19年に水質汚濁防止法に基づく5回の自主測定、

18年2月からことし8月15日までは自主管理の一環で423回の自主測定を行い、

うちシアンは39回、全窒素は173回の基準超過があったと明らかにした。



‘@2か月経過しての謝罪。

日本製鉄はウソと誤魔化しの固まり。

千葉県環境生活部水質保全課によると、

「これまで県等に報告されてきた分析の数値よりも高い測定結果の値が別に存在したにもかかわらず、

県への報告がなされていなかった」

「排水の水質調査で基準値を上回る濃度が出ていたにもかかわらず、

実際より低い数値を千葉県に報告していた」

2019年2月~22年4月、東京湾に面した排水口からシアンが計39回検出されたが、

同社はいずれも県に報告せず、公表もしていなかった。

恐ろしい企業集団だ。