大量の装備品失う。
ウクライナ軍参謀本部などは17日までに、
同国北東部ハルキウ州からロシア軍が大規模な撤退を余儀なくされ、
失ったり、放棄したりした軍装備品は数百規模に達すると報告。
その量の特定は難しいとしたが、置き去りなどされたのは戦車や装甲車両も含む。
専門家は、保有していた戦車の半数を失ったかもしれない戦車師団の存在も指摘。
慌ただしく撤退したロシア軍が放置した戦車などを映した画像や動画も最近、多数出回っている。
独立系のメディア「オリックス」は今年8月に比べ、ロシア軍の損害が大きく増加したことは立証出来ると説明。
これら打撃の大半はハルキウ州で受け、南部ヘルソン州や東部ドネツク州でも生じたとしている。
同メディアはウクライナ侵攻が始まって以降、ロシア軍の損害などを照合する作業を続けている。
ロシア軍はこのほか、敵の火砲の位置を追跡する対砲兵レーダーも失った。
ウクライナ軍兵士がハルキウ州で捕獲した短距離用地対空ミサイルを示す動画も流れた。
また、性能に問題がないとみられるロシアのドローンも回収し。
米シンクタンク「戦争研究所」は、非常に慌ただしく実行されたロシア軍の撤収は、
組織的な手法を講じられなかったことを意味すると指摘。
今回の撤収に伴いロシア軍がこれほど多くの兵器や装備を失ったことは、
ルハンスク州での同軍の戦力編成や新たな防衛ラインの構築を困難にする可能性もあるとした。
リズニチネの住民は平穏の感覚が戻ってきても、ロシア軍が戻ってくるのではないかとの恐怖はまだ残っている。
ウクライナ北東部ハルキウ州の親ロシア派当局のビタリー・ガンチェフ高官は12日、
ロシアメディアの取材に対し、ウクライナ政府が東部で進攻を続けていることを受けて、
先週のウクライナ軍と、ロシア軍・親ロシア派の勢力は、
「反攻のためにウクライナ軍が移動させた兵力に言及すれば、我々の軍を約8倍上回っていた」と言及。
ガンチェフ高官は、ロシア軍の人員を維持するために撤退と再編成の決断が下されたとの見方を示した。
ロシア軍がハルキウ州で大崩れしたことで、ロシア政府の支持者からも批判が相次いでおり、
ロシア政府がこの失態にどのように対応するのかを問う声が出ている。
‘@ロシア軍が慌てて逃げた惨状が垣間見える。
ガンチェフ高官は、「ウクライナ軍が我々の軍を約8倍上回っていた」と述べ、
兵士の数でロシアは一時撤退したかのように説明しているが、それほどの数の差はないだろう。
それだけの圧があったということだろうが、士気と能力の差だ。
ただ、ウクライナ軍も、今の段階でロシアの国境近くまで深く入り込むと、
ロシア軍に囲まれる可能性があるので注意が必要だ。
ロシアに、いまはそれだけの余力はないか。