「挙行する結果をつくったのは現職の責任」
安倍晋三氏の国葬に反対する元国会議員の有志が16日、国会内で記者会見し、
中止を求める声明を発表。
安倍氏を国葬の対象とすることは、法の下の平等を定める憲法14条に反すると主張。
声明は24人の連名。
民意が分断されている状態で国葬が強行されることは民主主義と相いれず、
政府が実施の目的に挙げる「民主主義を守る」ことにならないと訴えている。
「国葬の当事者として発言権がある」として、
元衆院議員の秋葉忠利前広島市長(79)ら6人の元国会議員が、
参院議員会館内で記者会見を開いた。
秋葉氏らに賛同する24人(16日時点)の元国会議員は国葬を欠席する意向だという。
「現職の国会議員が十分な仕事をしないから、元国会議員が老骨にムチを打って、出てくることになった」
秋葉氏は語気を強めた。
「100回以上もウソをついた首相へのバッシングが少なすぎる。
海外なら辞任モノだが、国会が形骸化してしまっている。
国がこぞって弔うなら、私たち元同僚から『尊敬される人物』であるのが最低限の条件。
政治家でなくとも、100回以上もウソをついた人を尊敬できますか」と憤る。
「旧統一教会問題も国会議員は鈍感だ。安倍氏と教団の関連は海外には十分伝わってない。
その結果、多くの海外要人が国葬に参列することで、統一教会にお墨付きを与えかねない。
そのことを海外の要人が知ったら、失望し、憤りを覚えるのではないか。
今の時点で私たち元国会議員が(安倍と教団の関係など)背景を海外要人に伝えておくのは重要です」
「国葬に出席する人から本当に心の底から悲しく、自分の魂がうちひしがれる思いというのはあまり聞かれない。
(こういう国葬を挙行する)結果をつくってしまったのは、現職の国会議員の責任です」と訴えた。
秋葉氏は、日本では憲法上、国葬は許されないとの立場。
‘@。国葬に出席する人は心の底から悲しく思っていないと言うのは過ぎた言葉だが、
国葬に反対する人の大方の思いは、彼らが発している意見と同様だ。