新型コロナに感染して3月以降に入院した20歳未満の220人を分析したところ、
およそ7割は基礎疾患がなかったことが8日、日本集中治療医学会の全国調査で分かった。
健康な子供でも一定の割合で重症化することが裏付けられた。
同学会は、今年3月10日〜8月15日に酸素投与が必要な中等症以上で入院した、
20歳未満の220人を分析した。この期間は感染の「第6波」以降に該当する。
この結果、150人(68.2%)は基礎疾患がなかった。
内訳は1歳以上の未就学児69人、小学生50人、乳児(生後28日以上の0歳児)22人、
中学生5人、新生児(生後28日未満)4人。
症状では、特徴的なせきが出る「クループ症候群」や発熱による熱性けいれん、
意識障害を起こす急性脳症などが目立つという。
一方、国立感染症研究所によると、1〜8月に新型コロナに感染して亡くなったと報告された、
20歳未満の29人のうち、15人には基礎疾患がなかった。
医療機関到着時の症状は発熱や意識障害が多かった。
‘@意識障害や急性脳症は突然死亡する可能性があるということだ。