プーチンは13日、カザフスタンの首都アスタナで開かれたアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)で、
アジア諸国の首脳らに向けた演説で、西側諸国を、新植民地主義国家とする主張を展開。
より公平な世界を確立するためにロシア政府が西側と戦っているとの主張を展開。
プーチンはこれまでウクライナの「ファシスト」との戦いと訴えていたが、
ロシアを犠牲にして影響力を拡大しようとしている「西側集団」との対決という主張にシフトしている。
ロシアの軍事的勢いが衰える中、この主張を一段と強めてきている。
西側諸国の経済制裁が強化される中、プーチンは「世界は真に多極化している」と述べ、
「新しい力の中心が出現しているアジアはその中で重要な役割を担っている」と語った。
「アジアの多くのパートナーと同様、われわれはグローバルな金融システムの見直しが必要だと考えている。
このシステムのために全ての資本の流れと技術を自分たちに向けてきた自称『黄金の十億』が、
何十年にもわたって他を犠牲にして生きることができたのだ」とし、西側諸国は我々を犠牲にしてきたと訴えた。
新しい金融システムを構築して、西側に対峙する勢力を築こうと呼び掛けた。
西側諸国との緊密な貿易関係から利益を得てきた東南アジアの国々も多数ある。
エネルギーも完全に西側が購入しなくなれば、混迷するのはロシアだ。
ロシアにとってこれからはアジアが重要な顧客としなければならない思惑がある。
エストニアは、ウクライナへの新しい軍事援助パッケージを承認した。
ウクライナに冬用装備、装備、弾薬を送っている。
イスラエル企業はウクライナにロシア軍事拠点の衛星画像を提供。
また、イスラエルは、ロシアが戦場で使い始めたイランの無人機に関する基本情報を、
ウクライナに提供したと伝えられている。
プーチン侵略の余波は世界に広がり、プーチン批判と共に紛争や分断も増えている。