餃子の王将社長殺害事件で犯人逮捕。
まもなく発生から9年となる事件の捜査はなぜ急展開したのか。
複数の捜査関係者は「今になって決定的な証拠が新しく出てきたわけではない」と言う。
事件に関わったことを示す直接的な証拠はなく、大東さんや会社とこの幹部や、
工藤会の間にトラブルや接点は確認されていない。
警察は幹部が何者かに依頼されて大東さんを銃撃した疑いがあるとみて慎重に調べていたが、
背後関係がわからないまま捜査が長期化していた。
こうした状況に捜査当局の中では逮捕に向けて積極派と消極派で判断が分かれていたが、
いまの体制で積極的な意見が強まったという。
事件当時、暴力団幹部が現場にいたことなどを示す状況証拠を整理し積み重ねることで、
事件への関与が立証できると改めて判断し、逮捕状の請求に踏み切ったとみられる。
‘@警察の本気度により捜査が大きく変わる。
ドラマだけの話ではない。
今回も、トップが消極的であればお蔵入りの可能性もあった。
トップの影響力は大きい。
以前、農家に作物泥棒が頻発するというので、警官が夜な夜な畑に忍んで犯人を捕まえたという記事を目にした。
やる気の問題は大きいが、縦社会だと下の者があまりやり過ぎると釘を刺される。
なぜなら比べられて、やらない者が批判されることになりかねない。