中国の習近平国家主席が2016年に開かれた軍幹部の非公開会議で、
沖縄県・尖閣諸島や南シナ海の権益確保は「われわれの世代の歴史的重責」だと述べ、
自身の最重要任務と位置付けていたことが29日、内部文献で判明。
南シナ海の軍事拠点化を指示するかのような発言もあった。
発言の約3カ月半後に中国の軍艦が初めて尖閣周辺の接続水域に進入。
以降、軍事的圧力を含めて強硬姿勢を鮮明にしている。
習指導部は異例の長期政権に突入したことで、悲願の台湾統一と合わせ、
尖閣実効支配への動きを加速させるとみられる。
習主席は新中国建国100周年(2049年)には米国を抜き、「中華民族の偉大な復興」を成し遂げる考えを明確にした。
朝鮮日報は、習主席が「中国の夢」に向かって疾走する過程で、外交・安全保障・経済のすべての面で、
これまでとは次元の異なる危機が韓国に降りかかってくるのではないかとの懸念を伝えた。
韓国の尹錫悦政権は、中国に寄り添った文在寅政権から転換し、米国重視姿勢を鮮明にしている。
経済的にも、韓国の中韓経済関係、中国側の韓国への依存度、双方が低下している。
今年は中韓関係において国交正常化30周年だったが、両国でこれを祝うムードは盛り上がらなかった。
そうした中、中国の対韓姿勢が厳しくなりそうな状況になってきている。
習主席の絶対権力の確立で中韓関係は、厳しい「冬の時代」を迎えることになる可能性がある。