ポーランドのモラウィエツキ首相は、臨時の国家安全保障会議を招集。
一部メディアは、ロシアのロケット弾がポーランドに着弾し、2人が死亡したと報じた。
ポーランド政府のミュラー報道官はツイッターで、「未確認情報」とした上で、
会議招集の正確な理由については説明を避けた。
またポーランドのラジオ局Zetも国内でのミサイル着弾について報道。
ウクライナとの国境から約4マイル(約6キロメートル)の地点にロケット弾が落下したと伝えた。
米ホワイトハウスによると、インドネシア・バリ島を訪問中のバイデン大統領は16日、
ポーランドでの爆発に関して同国のドゥダ大統領と電話協議した。
随時報告を受けて、状況を注視しているという。
ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、ロシアのミサイルがNATO加盟国のポーランドを攻撃したとし、
紛争の「著しいエスカレーション」だと述べた。
同大統領は「ロシアのミサイルがわれわれの友好国であるポーランドを攻撃した。人々が命を落とした」
とビデオを通じて演説。
また「われわれが長い間警告してきたことがきょう起きた。脅威はわが国の国境内にとどまらないと述べてきた」と強調。
ポーランド国民に向けて「ウクライナは常にあなた方を支持する。自由な人々は脅威に屈しない。
恐怖がないとき、勝利は可能だ。われわれとあなた方は恐れていない」と語った。
仮にロシアのミサイルだった場合、NATO加盟国で直接的な犠牲者が出たケースとなり、
欧米側の強い反発は必至だが、またその態度を見せないとロシアはさらに強気になる。
バイデン大統領は「軌道から考えるとロシアから発射された可能性は低い」と答えた。