高市経済安全保障相は10日、岸田総理が防衛費増の財源として増税の検討を指示したことについて、
自身のツイッターに「私も西村経済産業相も会議に呼ばれなかった。
突然の増税発言。反論の場もないのかと驚いた」と不満を投稿。
政府が法人税の増税を検討していることを踏まえ、
「賃上げマインドを冷やす発言を、このタイミングでした真意が理解できない」とも批判。
西村大臣も同様の発言をしている。
先日も高市大臣は岸田総理に噛みついたが、総理の方針に閣僚が公然と異を唱えるのは異例だ。
増税の検討指示を巡っては、党内で故安倍晋三氏に近い議員らを中心に反発が広がっている。
高市氏も安倍氏に近いことで知られるが、派閥全体の流れの中の動きに見える。
高市氏はツイートで首相や主要閣僚と与党幹部が出席する「政府与党連絡会議」に呼ばれなかったとしたが、
8日に開催されたのは政府与党政策懇談会で、高市氏はもともとメンバーに入っていない。
まさか、長年議員や大臣経験のある高市議員が間違えるはずもなく、明らかな意図的発言だとすれば、
総理に反発したことと二重の意味で、大きな波紋を呼びそうだ。
いずれにしろ安倍派を中心に岸田降ろしが加速しているようだ。