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新型コロナワクチン未接種者の特徴?

世界中で新型コロナワクチンの接種やブースター接種が進められる中、

まだ1度もワクチンを接種していないワクチン未接種者が存在する。

2022年8月10日までに、スコットランドに住む約440万人の成人のうち、

349万7,208人がCOVID-19ワクチンの3回接種を完了している。

サフラジ・シャフル・ハミード博士らは、2019年1月1日以降にスコットランドの国民保健サービス(NHS)と、

少なくとも1回のやりとりがあった、ワクチン接種記録がない人を未接種者と定義。



ワクチン接種対象者として記録された471万2,810例のうち、84万2,029例(17.9%)に接種の記録がなかった。

ワクチン接種プログラムの開始以降に死亡した人、および未接種の理由として免疫性の禁忌が記録されている人を除外し、

2022年8月10日時点で、COVID-19のワクチン接種の記録がない49万4,288例を未接種者として特定。

この未接種者コホートは、男女比がほぼ同じ、年齢分布も男女ともほぼ同じで、平均年齢は42.4歳であった。

多くは都市部に住んでおり、29.0%が雇用や所得など7領域の総合指標のスコアが最も低い地域に居住していた(接種者は18.7%)。

未接種者の5人に1人が中枢神経系に関連する疾患の薬を処方されており、

さらにうち3分の1以上が抗うつ薬を処方されていた。

多変量ロジスティック回帰分析により、ワクチン接種動向を予測する可能性が最も高い因子を同定した。



男性、貧困度が高い、大都市圏在住、中枢神経系疾患の薬を処方されている、

3つ以上の併存疾患があることは未接種と最も関連していたが、

いくつかの併存疾患(高血圧、糖尿病、慢性呼吸器疾患など)を持つ人は、ワクチン接種を受ける可能性が高かった。

英国の過去のデータでは、年齢の上昇と併存疾患は新型コロナ死亡率を上げると、

最も広く認識されているリスク要因の一つだが、併存疾患を多く持つ人々は、未接種のリスクが高いままだった。

著者らは「本分析により、人口規模の過大推定の可能性を考慮しても、

スコットランドの成人人口のかなりの割合がワクチン未接種であることが明らかになった。

また、ワクチン未接種状態の予測因子も明らかになり、国のワクチン接種戦略の改訂に役立てることができる」としている。