21日午前10時30分頃、茨城県東海村の「東海第二原子力発電所」で、非常用電源が停止、電源を喪失。
16時時点で、外部電源が確保されており、にわかに危険な状態ではないと思われる。
日本原子力発電株式会社は、原子力規制委員会、茨城県に対して「緊急事案」として通報。
「非常用電源が突然『待機状態』になりました。ポンプモーターに異常はなく、
外部電源が確保されていることは確認しましたが、非常用電源停止の原因は、今もって不明です。
原因がわからないので、対処も未定ですが、ディーゼル発電機を取り替えるなり、復旧させるなり、
必要な対応をすべく、準備しています」(東電関係者)
東海第二原発は1978年に営業運転を開始し、原子力規制委員会に新基準審査を申請したなかでは、
最も古い原発の一つで、東日本大震災以降は、運転を停止している。
現在は、2025年以降の再稼働に向けて工事中。
電力確保は国民の生命と財産にかかわる喫緊の問題となっている。
原発の安全性と廃棄物問題が先送りされた一方、
原子力規制委員会は「原発60年超え運転」を認める決定をした。
‘@各社の世論調査でも、「原発再稼働やむなし」という機運が高まっている。
政治が進める「原発の安全神話」は大丈夫なのか。
現場で働く人間も不安を抱えているのではないか。