ロシア・モスクワ州の知事は2月28日、首都モスクワ近郊のコロムナに無人機が墜落したと発表。
露国防省によると、南部クラスノダール地方とアディゲ共和国でも同日、無人機が墜落。
ウクライナ軍は関与を認めていないが、昨年2月のロシアによるウクライナ侵略以降、
露領内への最も広範な攻撃だった可能性がある。
コロムナから露大統領府までは約110キロ・メートル。、これまでで最もモスクワに近い地点への攻撃となる。
モスクワ中心部も攻撃可能なことを見せつけ、プーチン政権の動揺を誘う狙いがあると指摘されている。
露西部サンクトペテルブルク空港上空も一時的に緊急閉鎖された。
ウクライナの戦闘の最前線からコロムナや南部クラスノダール地方までは400キロ・メートル以上離れている。
ウクライナ軍の攻撃であれば、露軍の防空網をすり抜け、標的近くまで飛行したことになる。
ロシアでは昨年12月、南部サラトフ州の空軍基地などが無人機で攻撃されたが、
今回はエネルギー施設が標的になったとみられる。
英BBCロシア語版は、クラスノダール地方などで地元当局へのサイバー攻撃があり、空襲警報が鳴った点に注目し、「周到な準備」を指摘。
ウクライナ国防省情報総局の幹部は最近のインタビューで、攻撃を露領内に拡大する可能性に言及していた。