ロシア・トルコ大統領が電話会談、協力深化で合意
プーチンとトルコのエルドアン大統領が27日、ロシア国営原子力企業ロスアトムによって建設された、
トルコ初の原子力発電所の記念式典を前に電話会談を実施したと、両国の大統領府が発表。
トルコ大統領府によると、エルドアン大統領はプーチンとの会談で、原発に関するプーチンの協力に謝意を表明。
国連とトルコが仲介した黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意(黒海イニシアティブ)やウクライナ情勢についても協議したという。
また、プーチンはエルドアン大統領と経済、貿易、農業に関する協力深化で合意したと発表。
ロシアの穀物から作られた小麦粉を必要とする国に送るというエルドアン大統領の計画について両国が協力していると述べた。
プーチンは、天然ガスを「関心のある外国の買い手に市場価格で供給する」輸出ハブとしてのトルコの役割への期待を改めて表明。
ロスアトムがトルコ南部メルシン県に建設しているアックユ原子力発電所の総工費は200億ドル。
原子炉4基が設置され、発電能力は4800メガワット(MW)。
この日に初めて燃料が搬入され、プーチンもオンラインで式典に参加。
プーチンは「これは旗艦プロジェクトだ。相互に経済的利益をもたらし、両国の多面的なパートナーシップの強化に役立つ」と表明。
アックユ原発は「世界最大のプロジェクト」だとし、これによりトルコは将来的にロシア産天然ガスの輸入量を減少させ、
原子力エネルギーを持つという利点を享受できると述べた。
エルドアン大統領は、アックユ原発へのプーチン氏の支援に謝意を表明。
「トルコに第2、第3の原発をできるだけ早く建設するための措置を講じる」と述べた。
ロスアトムによると、アックユ原発の安定的な電力供給開始は2025年。
エルドアン大統領は健康問題のため記念式典にはオンラインで参加。
トルコのコカ保健相は27日、エルドアン大統領の健康状態は良好で、可能な限り早期に日々の業務を継続すると述べた。
‘@世界は理想論では回っていないということだ。
ただ、理想論を掲げている国の方が幸せな国が多い感じがする。
それだけ余裕があり争いも少ないということだ。