ロシアの民間軍事会社「ワグネル」を率いるプリゴジン氏はロシア軍が協力しなければ、ワグネルは前線を離脱すると述べた。
また、ウクライナの反撃はロシアに壊滅的な結果をもたらすと再度警告。
独立系メディア「重要な話」によると、プリゴジン氏は29日に公開されたインタビューで、
ロシア軍からワグネルへの弾薬供給が滞っている問題を巡り、ショイグ国防相に最後通牒を添えた手紙を書いたと明らかにした。
28日までに問題が解決されない場合、ワグネルはウクライナ東部ドネツク州の要衝・バフムトを去るという。
また「ワグネルは間もなく存在しなくなる」とも述べた。
プリゴジン氏はウクライナ軍の大規模な反撃は遅くとも5月15日までに開始されるとしてる。
プリゴジン氏は4月14日に突如、特別軍事作戦の終了を発表することが理想的な選択肢だと主張していた。
インタビューがいつ収録されたかは不明だが、正規軍が必要な弾薬を供給していないとしばしば発言している同氏は、
「われわれは国民を欺き、全てがうまくいっていると言うのをやめる必要がある」とした上で、
「正直なところ、ロシアは大惨事の瀬戸際にあると言わざるを得ない」と強調。
一方、ウクライナの英字紙キーウ・ポストは4月末、公開情報収集(オシント)企業の調査に基づき、
雇い兵を戦地に送るロシアの民間軍事会社25社がウクライナ侵略作戦に参加していると伝えた。
ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は複数の会社に関わっているという。
正規軍と軍事会社間や軍事会社同士の勢力争いがロ側の攻撃に影響しているとの見方がある。
米政策研究機関「戦争研究所」は4月下旬、バフムト攻略でワグネルと国営ガス会社「ガスプロム」系とされる軍事会社などの競争が激化していると指摘。
東部バフムト攻略で露軍側の主力を担う「ワグネル」以外にも、ト国防省や情報機関「連邦保安局」との関係が深い軍事会社が確認された。
‘@大方の専門家はプリゴジン氏のブラフではと見ていたが、私の分析通り本当のようだ。
以前にも指摘したがプリゴジン氏はそういった性格ではない。
さすがのプリゴジン氏も多くの兵士が目の前で死に行くのに武器をよこさないクレムリンに怒り心頭だ。
ギギリギリの戦いを行っている中で、ウクライナは西側から多量の武器支援で攻勢に打って出る。
プリゴジン氏は相当の危機感を覚えているのだ。