プリゴジン氏は9日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトから部隊を撤退させれば祖国に対する反逆と見なすと示唆されたと明らかにした。
プリゴジン氏はこの日、冒涜的な言葉を多用した音声メッセージで、
「昨日に下された戦闘命令で、われわれが陣地を離れれば祖国に対する反逆と見なすと明らかに示された」とし、
「弾薬がなければわれわれはポジションを離れ、誰が実際に祖国を裏切っているのかを問いただす。
祖国を裏切っているのは十分な弾薬を供給しないとの命令に署名した人物ではないのか」と訴えた。
その上で、供給された弾薬は要求量の10%にとどまっているとし、ワグネルは「騙された」と主張。
ただ、ワグネルの戦闘員はバフムトにとどまり、「あと数日」は弾薬の供給を要求し続けると語った。
プリゴジン氏は動画の中で「きょう、国防省の1部隊がわれわれの隣から逃げ、前線に穴を開けた」と述べ、
ロシア軍が弾薬を供給しないのならばワグネルはバフムートから撤退すると再び警告。
プリゴジン氏はまた「なぜ国家が自国を守れないのか」とロシアの防衛能力に疑義を呈し、
ウクライナ側は国境近くのロシア領への攻撃を「成功」させていると説明。
同氏はさらに、軍高官がプーチンを欺こうとしているとする批判を展開。
「もし全ての任務が、最高司令官(プーチン)を欺く狙いで実行されているのならば、
敗戦に怒った彼もしくはロシア国民にたたきのめされるだろう」と語った。
ロシア新興財閥オリガルヒの一人、アンドレイ・コバレフ氏は8日、自国のウクライナ侵攻を批判。
コバレフ氏は8日、テレグラムを通して共有した映像で、
「当初ロシア軍がウクライナを倒して2、3週以内にキーウを掌握すると信じていた」とし、予想が外れたことに驚きを表した。
続いて侵攻初期のロシア軍の撤退、ロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」の沈没、クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア大橋の爆発、
クレムリンに対する無人機攻撃などロシアの被害に言及し、「これは特別軍事作戦でなくひどい戦争だ」とコメント。
コバレフ氏は不動産事業家であり、「ロシア企業家運動」という団体の会長を務めるいる。
公職経験もあり、モスクワ市議会議員で活動したこともある。
オリガルヒが公開的に政府に異議を提起するのは異例。懲役などの処罰を受ける可能性もある。
コバレフ氏のこうした批判は9日の戦勝記念日翌日に出した。
‘@おもしろい展開になっているようだ。
内部分裂で崩壊することを願うが。
それにしてもロシアは相当疲弊しているようだ。