コロナ禍前後から街に急増した『唐揚げ専門店』。都内など都市部を中心に一時期は開店ラッシュとなっていたが、
“閉店増加”、“ブーム終焉”という報道も目立つようになっている。
SNSでは、“うちの近所の店も潰れた”という声も多々見られる。
唐揚げ専門店は本当に減っているのか、そしてブームはタピオカや高級食パンのように終わってしまったのか。
一般投票でおいしい唐揚げ店を決める『からあげグランプリ』を毎年開催している日本唐揚協会の八木宏一郎専務理事じは、
「結論から言いますと、全国の唐揚げ専門店は昨年'22年3月時点と、今年'23年3月時点を比較すると“微増”であり、減ってはいません」
「分類して比較すると、関東だけで減少しています。そのほかのすべてのエリアで増えているなか、
関東だけが減っていて、その分のインパクトが大きかった」(八木専務理事)
関東エリアをさらに分けると、東京では昨年比で86店舗減となっている。
「東京での減少についてはメディアでも言われているように、過当競争になっていること。
お客様の目が厳しくなっているので、下手な唐揚げを出すとやはり人気が続かないということが大前提であります」
唐揚げの本質は、“固さ・臭み”をちゃんとクリアできているか、がポイント。
それができていないお店が潰れています。
「店舗数が伸びる余地はまだあると考えています。味がよろしくない唐揚げ店が潰れていくというだけで。
店舗数で考えたとき、ラーメン店と比較すれば過当競争でもないのです」