国土交通省 関東地方整備局は2023年6月29日、
「道路に関する新たな取り組みの現地実証実験(社会実験)」の2023年度採択分として、EV(電気自動車)の「走行中非接触給電」の実証を行うと発表。
申請団体である千葉県柏市の交通政策課によると、つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅西口、駅前通りが県道と交わるT字路で実施。
ここに給電コイルなどを埋め込み、周辺歩道上に関連装置を設置し、「走行中非接触給電」の実証を行う。
2023年秋から約1年間とのこと。
実証実験の主体は東京大学。同大大学院新領域創成科学研究科は、
三井不動産とともに屋外ロボット開発検証施設であるKOIL MOBILITY FIELDにて走行中給電の実証実験を行ってきたが、公道での実施は日本で初めてとのこと。
タイヤ内部に配置された受電コイルを介して給電するほか、さらに車体へ給電することにも成功している。
今回の実験車両はワンボックスバンにシステムを組み合わせたもの。
その車両が送電コイルの上を通過、もしくは一時停止していることを検知して送電を行うという。
走行中給電システムを搭載していない車両が送電コイルの上を通過しても送電は行われない。
‘@車載バッテリーを小型化でき、車自体が軽くなるので、省エで走行できる。
東京大学藤本研究室による試算では、信号機手前30m範囲に走行中給電システムを敷設すれば、充電量をほとんど減らさず走り続けられるとしている。