信濃毎日新聞デジタル
年々悪化するマナーに困惑。
長野県の飯縄山(1917メートル)の山頂近くにある携帯トイレブースの利用マナーが乱れている。
飯縄山を愛する2人の常連登山者がボランティアで掃除や修繕を続け、何とか維持している状況だ。
2人は年々悪化するマナーに疲れ果て、関係者の病気や高齢化もあって今後も維持し続けられるかは不透明。
使用済みの便袋が放置されていたり、便袋を使わずに用を足して床に排せつ物が散らばっていたりする状況に何度も出くわした。
きれいにしたらきれいなまま使ってもらえるのではないか―。そう考え、自宅からマットを持ってきて敷いたこともあったが、結局、排せつ物まみれになって持ち帰った。
以前からこうした事案はあったものの、近年は特に多い。
法律に違反さえしていなければ何をしても良いという考えが、自分さえよければ良いという考えを増幅させる。
ボランティアの方の努力によってとトイレが成り立っているということを、もっと大々的にアピールすべきだ。
それでも意に介さない人は後を絶たないのだろう。
山に登る人はオムツ着用義務。