企業の採用担当者からも「女性のほうが優秀」という声が相次ぐ。
「採用試験の結果だけでランク付けすると、上位20人全員が女性。
上から採用したら女子社員だけになる」(家電メーカー人事担当)
「面接官10人がまとめた学生評価を回収すると、ほぼ全員が推してくるのは圧倒的に女子学生。
学生時代の成績も立派で、面接の受け答えも申し分ない。本当は採ってあげたいんですが……」
(中堅生保人事部)
頭を抱える企業の人事担当者。さすがに女性だけを採用するわけにもいかず、
選考結果に目をつぶって男子学生に“下駄をはかせている”のだという。
「優秀といわれながらも、大手企業の総合職の女性の割合は8%ほど。
最初から女性採用枠を絞り込んだり、採用責任者が“調整”したりして、男性を採用しているのが実情ですね」
人事コンサルタント・城繁幸氏は指摘する。
‘@だとすれば、少なくとも女性を多目に採用すべきではないのか。
大手企業は女性の進出を妨げていることになり、差別していることになる。