堀田茜さん「政治に関しては、どう思われるのかが気になり意見を何も言えません」
村上フレンツェル玲さんと対談。
茜:間違ったことを言うのが怖いんですよ。自分が考えていることや自分が持っている意見は正しいのか。
自分が見えていない側面があるんじゃないか。確信を持って言えないといけないだろうなと思ってしまって。
私、普段考えている何気ないことをSNSに投稿するのも不安になってしまう性格で。
村上:これも日本の「論破」風潮のせいだと思います。
いろんな立場の人が違う意見を持ち、答えはひとつじゃないとわかった上でディスカッションをしていくことが大事なんですけど、
日本はどうしても「こうあるべきだ」とひとつの答えにしようとしてしまう。
自分と違う意見や間違った意見を攻撃して論破することがすごいことのようになっているのは大きな問題だなと思います。
それと、問題意識を持っていると言ったときに「じゃああなたの意見は何なの?」とすぐ問われるのも私は良くないと思っていて。
自分の中で結論が出ていなくても「こういう社会問題がある」と話すだけでも十分なんですよ。
その認識がある人がたくさんいるだけで社会にとってはいいことで、大きな問題が起きたときにひとつの力になると思うんです。
その感覚が受け入れられる世の中になると、日本でも議論しやすくなるかもしれませんね。
茜:そうなってほしいです。村上さんはどういう立場で社会問題を気にされることが多いですか?
村上:さっきも少し話しましたが、あらゆる社会問題の当事者が政界にいないので、いろんなバックグラウンドの人の意見が届くようにしたいとは常々思っています。
人の生活の悩みや不満を聞いていると、それって政策提言になるのにと思うことが多いんですよ。
「このレベルで?」って驚かれるんですけど、本当にそのくらい、一生活者の悩みが政界に届いていないんですね。
こういうものだとあきらめている生活の不満も、実は政治責任だったりします。
生活をするということは政治に関わっていることと同じだったんだと驚かれることもよくあるのですが、その事実にも気づいてもらいたいです。
茜:生活の悩みが政治責任というのは考えたことがなかったです。
村上:今芸能界も色々と騒がしいですよね。どんな業界でもその業界なりのグレーな問題と直面することがあるかと思いますが、
そういうことも法整備が行き届いていない政治責任ということになるので。
‘@同意。
わたしも以前から指摘しているが、論破したつもりで人を見下し攻撃する。
ろくでもない人間であるはずなのに、なぜか人気者になる。
ネットの弊害だ。