イギリスの調査会社ユーガブが行ったアンケート調査によると、
国のコロナ対策に対し、国民が満足しているのはベトナムで、93%。(人口9620万人)
日本は最下位の37%だった(4月20日)。
中国と長い国境を接するベトナムだが、保健省の28日午前6時の発表によると、
国内の市中感染による新型コロナウイルスの新規感染者は42日間連続で確認されていない。
そして現在まで死者が1人も出ていない。
ベトナムは台湾同様、新型コロナに対して素早い対応を見せた。
武漢で最初の死者が出た段階で国境閉鎖や空港の使用を制限。
1月半ばには関係機関へ指示、早期発見と病院などでの治療、隔離のための準備を始めた。
フック首相は1月30日に流行宣言を発令。
この段階で、国内の感染患者はまだ6名だった。
3月には、流行第2波を宣言。
3月末にパンデミックを宣言。
4月からは国境を封鎖、海外からの飛行機も拒否。
マスクなどの生産に入るのも早く、早くから医療用具の生産を進めたことも功した、
いまではサージカルマスクや布マスクをカンボジアやラオスに寄付している。
一党独裁政権だからできたと批判をするのは簡単だが、
対応が遅れた国が多い中、政府の動きが早くて的確だったのは事実だ。
日本はベトナム同様、国民のコロナに対する危機意識は高い。
それが、国の対応が遅くても、かろうじて新型コロナを抑えられている要因だろう。
政府の危機管理がもう少し早く的確に出来ていたら、
日本はアジアでワーストではなく、間違いなく両国と同様の結果を得ていただろう。