北海道は17日、新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受け、
道が独自に定めた5段階の指標「警戒ステージ」を、
札幌市内に限り「3」から「4」に事実上引き上げた。
鈴木直道知事は記者会見で、同市内を対象に、
不要不急の外出や他地域との往来を27日まで自粛するよう要請した。
そのうえで、「GoToトラベル」については「旅行が不要不急かは個人の感覚。
ホテルなどは感染防止策を講じている」などとして除外は必要ないとの考えを示した。
一方「感染リスクを回避できない場合、旅行は控えてほしい」と矛盾を述べた。
リスクを回避できていないから感染が拡大しているのだ。
リスクを回避できていないから、ステージを３から４に上げたのだろう。
リスクを回避できないから札幌市内に自粛を要請したのだろう。
分科会はステージ3に達した都道府県にはGoToトラベルからの除外を検討するよう提言しており、
政府や道知事の対応は整合性が成り立たないが、政治判断なのだろう。
だとしたら、国民や個人に責任を転嫁しないで、政治家として責任を持った発言をするべきだ。
ゆくゆくは国政への進出を考えている鈴木知事は自民党政府の意見には逆らえない。
欲が大きくなった時に人は腐敗していく。夕張市長のころを思い出すべきだ。
「自粛要請するなら札幌市で急激に感染が広がった11月初めにすべきだった。
道内に拡大した今となっては遅い。
GoToトラベルで人の往来がある前提の要請では感染防止と矛盾が生じる」と指摘。
困惑するのは道民と旅行者。
困惑だけならまだしも、更なる感染拡大と死者増加でも「個人の責任」となる。
