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尾身会長「個人の努力限界」

新型コロナ、死者数は過去最多、重症者数も連日過去最多を更新。

 

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は,

27日の衆院厚生労働委員会で、感染防止対策について,

「人々の個人の努力に頼るステージは過ぎた」と述べ、

政府や自治体の対策を強化すべきとの認識を示した。

 

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‘@やっと言ってくれたか。

遅きに失した感もあるが、政府の対応が後手後手過ぎる。

多くの人は守っているのだが、これ以上訴えても、「3密」など、守らない人は守らない。

そこから、感染が広がる。

そして、人が動けば、どうやっても、感染は広がる。

根本的なことを理解しなくてはいけない。

ロックダウンすれば、感染は抑えられる。

そして、解除すればまた感染は広がる。

その繰り返し。

それは、欧米諸国で証明されている。

ウイルス自体は動かない。

人が動き、その地域に持ち込んでいるのだ。

いまだ理解できない人がいる。

それはそうだ、政府、国のトップがそう述べているのだから。

家を出る時から無菌箱に入って、移動して、入った地域でも無菌箱から出ずに、

そのまま帰ってくれば、感染は広がらない。

しかし、そんなことは不可能だ。

「Go Toトラベル」が原因ではなく、会食が原因だ。

だから車で旅行に行って、旅館で食事をすれば感染はしないと主張する人もいる。

しかし、人が動くのは車だけという分けにはいかない。

そして、サービスエリアでトイレに行く、新幹線でトイレに行く。

昼ご飯は旅館以外のところで食べる、お土産屋さんに寄る。

夜もその地域で食事をする、レジャーランドなどに立ち寄る。

これで、感染を完全に防ぐことなど不可能だ。

仮に、車だけの移動で、旅館だけで食事をすれば、他の産業は浮かばれない。

そして、そんな旅行を、どれだけの人が望むのか。

 

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ウイルスはいろんな要因で拡散していく。

「Go Toトラベル」が元凶ではない。しかし、広げているのは間違いない。

だから、政府も今まで、連休の外出は控えて、お盆も旅行は控えて、

できれば年寄りのいる帰省も控えてと訴えてきた。

だから沈静化した。

それが、Go Toになると、突然、今までのことを忘れて、

「出掛けろ!出掛けろ!」「外食しろ!外食しろ!となり、

感染状況は最悪の状態となった。

「Go Toトラベル」が原因でないのなら、政府は堂々と継続すればいい。

第1波に比べて重症者数も死者数も少ないと、テレビなどマスコミは国民に刷り込むが、

それも、認識不足を露呈してしまった。

重症者数も死者数も増加の一途。

のんきなことを拡散していたマスコミの責任は大きい。

感染者数が増えれば、重症者も死者も増えるのは、これまた当たり前の話。

ただ単に、検査数が増えただけではないのだ。

こんな単純な話を理解できない人が、テレビなどで新型コロナに関して、

連日話している、話させているテレビ局の責任は重大だ。

それは、連日出演している暇な専門家も同じだ。

むしろ、そちらの方の責任が大きい。専門家と名乗っているのだから。

政府がGo Toを前倒しで始めると発表した7月10日に400人を突破。

さらに、Go Toが始まった同22日には800人に迫る勢いとなり、

8月7日には過去最多の1595人にまで増えた。

しかし、感染の再拡大について、政府の新型コロナ感染症対策分科会は、

21日、「ピークに達した」と評価。

お盆期間前後からは落ち着いているようにも見えるが、

ウイルス感染は数字通りにはいかない。だから今苦労しているのだ。

ピッタリ当てはまることはない。

 

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人もそうだ。「そうなりそうだ」と思えば先に動こうとする。

株でいうところの先買いだ。

終わりそうだと思えば駆け込みずれ込む。

誰よりも早くという、その行動様式は顕著だ。

お盆から減少しているのは、感染者数が過去最多になり、政府が注意換気を促したからだ。

その後も収束しないまま、除外されていた東京都をGo Toに組み入れた途端上昇に転じ、

現在に至っている。

ウイルスが漂っている中にエサを与えたようなものだ。

第2波の時にもう少し抑えるべきだった。

そうすれば、今のようにはなっていなかった。

第一波の教訓が生かされなかったのだ。

そして、その教訓は今回も生かされない。

いつまで繰り返すのだ。

不安を煽っていると指摘する人もいるが、事実そうなっていることから目をそらさないことだ。

「新型コロナは風邪のようなもの」「恐れることはない」と言っていたが、

今の現状でも同じことを主張するのだろうか。

日本では、そんなに感染は拡大しないと説明していた専門家は、今の現状をどう判断するのか。

欧米諸国と比べて屁理屈反論するのだろう。

日本でも死者数は過去最多、重症者数も日々過去最多を更新している。

新型コロナ関連での自殺者の増加を強く不安視する人や専門家もいる。

しかし、それは、みんな、不安に思っている。

これほど、有名人が、立て続けに亡くなったことも珍しい。

しかし、医療崩壊が危機を招くということも忘れてしまっている。

医療崩壊すれば、新型コロナ以外でで助かる命も助からない。

そして、経済などとも言っていられなくなる。

医療崩壊すれば、重症者、死亡者はうなぎ登りに増えていく。

もう、すでに、その現象は起きているのだ。

北海道、大阪は、崩壊し始めている。

し始めているということは、もうヒビが入っているのだ。

このままだと崩壊するということだ。

だから、尾身会長も「個人の努力に頼るステージは過ぎた」と強く訴えたのだ。

これの意味するところを、政府や国民は噛みしめなければいけない。

忖度をしながら話していた政府内部にいる人の強い言葉。

後手後手の菅政権やメディアに惑わされてはいけない。