日本学術会議任命拒否問題、大学長6割超、国の「顔色」うかがい沈黙。
菅総理による日本学術会議の会員任命拒否問題で、
全国の国立大学長86人を対象に毎日新聞がアンケートを実施。
6割超の53人が回答せず、回答した33人中22人が報道する際に匿名を希望した。
実名での回答は11人にとどまり、見解を示さない学長は6割を超えた。
立場上、国立大は国の顔色をうかがわざるを得ないのだろうが、
「『学問の自由』への侵害」ともいわれる任命拒否問題について、
学問の長が何も言えないということは、由々しき事態だ。
菅総理の学術会議任命拒否に抗議し、文化庁の会議座長を辞任した、
佐藤康宏東大名誉教授のような気概のある人間はいない。