大阪府は14日、コロナによる累計死者数が714人に達し、東京都を超えて全国最多となった。
感染拡大に歯止めがかからない中、吉村洋文府知事の口から、また「迷言」が飛び出した。
13日午後に開かれた知事の定例会見。
吉村知事は記者から「PCR検査の陽性者と感染者は違うという認識か」と問われ、
「そうです」と即答。
「僕の中では感染者っていうのは、それに感染して、他に感染させる力がある状態で、
陽性者はあくまでも検査で陽性になった人であって、イコール感染者ではない」
と、いつもの真顔で持論を述べた。
‘@吉村知事の発言は、「大阪は、陽性者数は増えていても、
感染者数はそれほど多くない」ということを言いたいのか。
それとも、「高齢者は他に感染させる力は少ないので感染者ではない。
よって、死亡した高齢者は、検査で陽性でも新コロ感染者ではない」
とでも言いたいのか。
もしかしたら、偽陽性のことを言っているのか。
だとしたら、偽陽性と言う言葉を使用するべきだし、いずれにしろ公の場でとんでも発言だ。
そろそろ、大阪府民も気付くべきだ。
自分に都合の良いように言葉を解釈する人間にロクなものがいないのは現政府を見れば自明のこと。
そう言った人間が権力を持つと、平気で言論弾圧をし、強権を振るう恐ろしい政治になる。
医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏は、
「吉村さんの発言はまったくもってナンセンスで、科学的根拠を欠いた恥ずかしい発言だと思います。
感染させるかどうかは結果論であり、感染者本人も診療する医者も、
その人が誰かに感染させるかどうか分かりません」と、一刀両断。
先日、「ガラスの天井」発言で物議を醸したばかりだが、
9日、緊急事態宣言の発令を政府に要請し、取材に応じた吉村知事は、
「大阪の感染状況は非常に厳しく、緊急事態宣言に該当すると思う。
完全に感染が急拡大してからでは対応が困難で、(国には)臨機応変に対応してほしい」と述べた。
状況次第では1週間程度という期限にこだわらず判断するよう、
国に即時判断してもらえないことに不満をにじませた。
しかし、緊急事態宣言「必要ない」と数日前に述べたのは、吉村知事。
自身の判断が誤っていたのに、国に逆ギレ。
吉村知事の「必要ない」発言で、菅総理は会見で、大阪や北海道は国の言うことを聞いているから、
感染者数は下がっていると自慢したばかり。
やはり、非常時にこそ、その人の能力が分かるようだ。
言葉にダマされてはいけない。
数字はウソを付かない。
15日、海道の新たな感染者数は202人、6人死亡。