新型コロナの感染拡大が止まらず、16日には亡くなった人が世界全体で累計200万人。
にもかかわらず、「コロナは単なる風邪」「マスクは無駄」だと主張する人たちが相変わらずいる。
アメリカ在住のチャック・ステイシーさんは、マスク着用に反対する、いわゆる「アンチマスク派」だ。
しかし、そんなステイシーさん自身が新型コロナウイルスに感染。
今年1月5日、ステイシーさんは友人のTwitterを介して動画を発信。
「私の友人は、マスクを着用していませんでした。
なぜなら、彼はこの状況が政府による嘘だと信じていたから。
でも今、彼は器官にチューブを挿入されています。
彼に頼まれてこの動画をシェアします」というメッセージとともに動画がアップされた。
動画には、「マスクは無駄だ」と豪語していた勇ましい男の姿はなく、
病院のベッドで、鼻にチューブを通したまま、息苦しそうに言葉を発する弱々しいステイシーさんだった。
「私はマスクを着けませんでした。でも着けるべきでした。
コロナはただの風邪だと、すぐに無くなる“政治的なもの”だと思っていました。
マスクが有効だなんて思ってもいませんでした」と自身の認識が誤っていたことを認めた。
さらに、「マスクを着用することで、この病気にかかる可能性を5%でも減らすことができるのなら、
マスクを着用してください。子どものため、愛する人のため、そして自分を守るためにもです」
と訴え、マスク着用を呼びかけた。
しかし、アンチマスク派だったステイシーさんの今の状況を快く思わない人もいるようで、
治療を受けるなという脅迫も届いている。
そんな声に対し、ステイシーさんは「私は確かに間違っていました。でも、もう間違ってはいないはず。
私の死を願う?私が治療を受けるに値しない? 皆さんどうしたのですか?
我々は互いを愛し、互いのために祈るべきでしょう?
私はすべての人のために祈りを捧げます。どうか皆さんが感染しませんように」と締めくくった。
‘@多分、マスク派、アンチマスク派、双方から非難を浴びているのだろう。
マスク派は「いまさら何を言っているのだ。最後まで貫き通せ。」
アンチマスク派は「醜態晒すな。マスクなどするな。」
先進国で、マスクは無意味と、本当に信じている人がいる事に驚きを隠せない。
自由をはき違えているのだろう。
自己責任は自分で完結してこその自己責任。
他人に害を及ばすことは自己責任を全うしていない。
ステイシーさんも、もう少し早く気付いて、互いを愛し祈るべきだった。
大統領自ら同様の行為をしていた国だから、無理からぬことか。
これ以上多くの犠牲者を出さないためにも、
ステイシーさんのメッセージが「アンチマスク派」の心を少しでも動かすことを願うばかりだ。