5月中旬に予定されていたIOCのトーマス・バッハ会長の来日が見送りとなる方向となった。
大会組織委員会の橋本聖子会長が7日の記者会見で、来日困難との見方を示した。
バッハ会長の来日は、開催に懐疑的な見方が強い東京大会の機運醸成が狙いだった。
被爆地の広島での聖火リレーを視察することで世界平和に果たす五輪の意義を強調し、
東京で菅総理らと会談して一枚岩をアピールするはずだった。
しかし、緊急事態宣言の延長が決まり、海外メディアからも中止論が相次ぐ。
今月6日にはIOCが参加する選手らに米製薬大手ファイザー社から、
ワクチンを無償提供すると発表したが、「五輪優先」との批判が高まった。
何をやっても批判が集まる東京五輪。
開幕する理念が見えなくなっている。