「ウイルスをなめるな!」
新型コロナの感染は、「密閉・密集・密接」のいわゆる「3密」の場面で、
感染が広がりやすいとされている。
『換気の悪い密閉空間』
『多くの人が密集する場所』
『間近で会話や声を出す密接場面』の、
いわゆる「3密」の条件がそろうところで特に集団感染のリスクが高く、
室内の換気や飲食店で人数制限をするといった対策が進められてきた。
しかし、屋外での飲食で密閉という条件がないなど、
「3密」ではなくても感染が広がった、とみられるケースの報告が相次いでいる。
感染力が強い変異ウイルスの拡大でさらに広がるおそれもあり、
専門家は「2密」「1密」であっても感染すると考え、対策を徹底してほしいと呼びかけている。
横浜市では、大学生が今月中旬に河原で開いた大人数での飲み会で、
およそ60人の集団感染したケースが報告されている。
都内では、先月下旬、劇場で稽古をしていた20代から60代の男女9人が感染。
全員がマスクを着用し、稽古も2メートル以上の間隔を空けて行っていたという。
この頃は3密が重なったときに感染リスクが高くなると誤解している発言も目立つ。
当初から1密でも感染リスクがあり、3密が重なると最初のころのクラブなどのように最悪になるということだ。
1年前にバーベキューは感染するのかと聞かれ、ナビタスクリニックの久住 英二医師は、
「バーベキューは大丈夫です」と断言したが、私は、「バーベキューも感染リスクはある」と提言した。
屋外でも、密集・密接になれば感染リスクは高まる。
だから花見などもダメなのだ。
屋外でマスクを着用していても、飲酒を伴う会食は避けるなど、
さらに対策を徹底する必要がある。
若い人たちは行動範囲が広く、人と会う機会も多いので、そういった場面での感染をどう防ぐか、
そういった人たちに、関西の現状を知ってもらい、ぜひ考えて行動してほしいと訴えるべきだ。
大阪では、日々、感染者が1000人、死亡者が40人から50人。
毎日、40~50人の人が亡くなる異常事態になっているのだ。