ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義社長が決算発表の場で、
日本の産業界にはびこる天下りの仕組みを「日本の構造的問題だ」として批判。
きっかけはNTTと総務省幹部との会食問題への認識を問う報道陣からの質問。
孫社長は「監督官庁との癒着のような会食は当然いけない」と批判した上で、
「うちは自分たちの監督官庁から天下りを受け入れないと公言している」と断言。
孫社長はさらに「年間数千万円の報酬を払って、天下りを監督官庁から受け入れるのは、
会食よりももっと大きな問題。もっと人々から責められるべきこと。人的癒着、人的わいろだ」と批判。
金融、通信、教育などの各業界でもみられる問題だとし、
「副社長などの形で監督官庁から人材を継続的に受け入れている会社と、
“卒業コース”のように送り出す監督官庁はどういう癒着だ。
なぜみなさん問題視しないのか」と憤り、疑問を呈した。