自民党の山谷えり子元拉致問題担当相は19日、党内の会議で、
自分の性別をどのように認識しているかを意味する「性自認」をめぐり、
「体は男だけど自分は女だから女子トイレに入れろとか、
アメリカなんかでは女子陸上競技に参加してしまってダーッとメダルを取るとか、
ばかげたことはいろいろ起きている」と発言した。
LGBTなど性的少数者に関し、超党派の議員連盟が、
「理解増進」法案の今国会での成立を目指しており、20日に自民党内で法案審査を予定している。
これに対し、山谷氏は、法案の目的と基本理念で、
「性自認を理由とする差別は許されない」とされている点を問題視。
「このまま自民党として認めるにはやっぱり大きな議論が必要。
しっかりと議論することが保守政党としての責任だ」と語った。
性自認をめぐっては、戸籍上は男性だが女性として生きる性同一性障害の、
経済産業省職員が、女性トイレの使用を制限される差別を受けたなどとして国を訴えた。
2019年12月の東京地裁では、経産省の対応は違法として国に132万円の賠償を命じた。
判決は「トランスジェンダーが働きやすい職場環境を整える重要性が、
日本でも強く意識されるようになっている」と指摘した。
その後、敗訴した国と勝訴した職員の双方が東京高裁に控訴している。
‘@バカげた話と一蹴すること自体がバカげている。
いろいろ問題はあるが、その難題を話し合いクリアしていくことが前に進むことだ。
端から取り合わないのでは、日本はまた世界の笑いものとなる。