自民・岸田派秘書5人が新型コロナ感染。
岸田議員は、14日陰性が確認されたが、濃厚接触者と認定され、
15日から2週間の自宅待機となっている。
衆参両院の事務局は、14日までに自民党岸田派の秘書5人が、新型コロナに感染したと発表。
衆議院によると、13日に小林史明事務所、14日に岸田文雄事務所、
深澤陽一事務所からそれぞれ秘書1名が感染したと届け出があった。
また、参議院によると、13日に馬場成志事務所から秘書1名が感染したと届け出があったという。
いずれも自宅療養中だという。
岸田派は8日に東京都内のホテルで政治資金パーティーを開いたが、
うち4人は普段から交流はあったが「食事を共にしたなどの事実はない」という。
8日に東京プリンスホテルで開催された宏池会の政治資金パーティー「宏池会と語る会」
もともとこのパーティーは5月19日に予定されていたが、緊急事態宣言発令となり、延期となった。
6月21日に宣言は解除されたが、感染拡大の懸念は依然として強かった。
開催日の8日は、都内で感染者が拡大し、まん延防止等重点措置から、
再び、緊急事態宣言を12日に再発出すると政府が決めた日だった。
慎重な意見もある中で、岸田会長の強行決断でやることになったという。
当日、会場につめていた議員秘書のひとりは、
「岸田会長の秘書以外の3人は、会場担当として対応にあたっていた。
9日に岸田会長の秘書が体調不良で感染したと知った。
その日から岸田会長の秘書全員が自宅待機となったと聞いている」
パーティーは約1200人が参加。
岸田氏、林氏らが檀上にあがり、二階幹事長も、挨拶に駆け付けていた。
今年3月の岸田議員の地元、参院広島選挙区再選挙で、自民党候補が野党候補の宮口治子氏に敗北。
岸田議員は現在無役で求心力が問われているが、林氏の衆院鞍替えで、反撃を期していた矢先の出来事。
7月15日に宏池会座長で、農水相、文科相などを歴任した林芳正参院議員が、
今秋に行われる衆院選挙に出馬する記者会見を行う。
参院山口選挙区から衆院山口3区へ転出する不退転の決意を述べる場だが、
それに水を差すような出来事で混乱している。
「命運尽き、運に見放されたのか」とこぼす、宏池会所属の国会議員もいる。
いずれにしろ、この時期にパーティーを開き、感染したとなるとあまりにもお粗末で、
国民への説明をどう果たすのか。
国民からの政府、自民党への信頼はますます無くなる。