政治・経済、疑問に思うこと!

より良い日本へ願いを込めて。

「五輪を喜んでは見ていられない。中止すべきだと思う」

神戸市で訪問看護ステーションを経営する龍田章一さん(35)。

入院できずに自宅で重症化する患者たちを目の当たりにした.
 


神戸市からの依頼で3~6月、約140人の高齢者や障害のあるコロナ患者宅を計約1500回訪問した。

入院が必要な状態まで悪化しながら、病床が空いていなかったため入院できなかった患者が主だった。

感染対策で介護ヘルパーが訪問できず、ごみが散乱する中で「苦しい。痛い」とうめく患者たち。

「まるで野戦病院のような家が多くあった」。

最終的に入院できた人も含め、25人が亡くなった。

亡くなった若い女性の母親が、救急車に同乗できずに泣き崩れた姿は今も目に浮かぶ。

自身も車いす「大会、やらせてあげたい。でも」

16歳の時に遭った交通事故で両足の神経がまひし、車いすで生活する。



10年ほど前にやっていた車いすバスケは自分にとって大切なもので、

パラリンピック代表チームには知人もいる。

「やらせてあげたい」と思うし、東京大会は自分自身楽しみにしていた。

だが、医療崩壊での患者の悲惨な状況を見てきた身としては、

感染者は1人も増やしてはいけないと思う。

「助けたくても助けられず、厳しい自宅療養で多くの人が犠牲になった。

遺族のことを考えると、感染を増やすリスクのある大会開催はあり得ない」